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9.102020
お米のつぶやき その1
知れば知るほど奥深いお米は、まるで噛むほどに甘くなるごはんのよう。今回は、そんなお米に関する様々なつぶやきたちをご紹介します。
ごはんを盛る器なのに「茶碗」。不思議です。
もともと茶道具のひとつとして、奈良時代~平安時代に中国から渡ってきたからなのですが、いつしかごはんを盛るように。
雑穀中心だった明治以前は、手でしっかり握ることができ、かき込みやすい半球形が主流。
白米が普及すると、お箸でつまみやすい広口&底浅形が増えたそう。
微妙なフォルムの違いにも、日本人の生活の変遷が見えるのです。
別名びつ、おはち。ごはんを釜から移して保管しておく容器のこと。
炊飯器が普及する前は、炊きあがったごはんをここに入れて食卓に運ぶのが、食事時によく見られる光景でした。
ごはんの余分な水分を吸収するので、冷めてもふっくらおいしい!と近頃再び脚光を浴びています。
白木で作られたもの以外にも、電子レンジで温めることができるセラミック製などが登場しています。
お米をよりおいしく食べたいというごはん好きに後押しされ、ここ数年、ブームになっている炊飯土鍋。
丸い鍋底全体でじわっとゆっくり米に熱を伝えるので、ふっくらとお米一粒一粒が立っていくのだそう。
火を入れてから約30分で食べられるのも魅力のひとつ。
炊きたてのあつあつごはんのおいしさを堪能できます。
ごはんをすくったり、混ぜたりするためのしゃもじと、ごはんを食べるときに使うお箸は、食事に欠かせない道具です。東アジア地域で使われているお箸ですが、日本で食事の際に使うようになったのは、聖徳太子が最初だという説も。
それまでは手づかみで食べるのが普通でしたが、隋からの客人の前で手づかみは行儀が悪いと考えて、箸を使ったとのこと。
現在は輪島塗や若狭塗などの塗り箸や夫婦箸など、様々な箸があります。
水を吸い込むので雨よけができる、熱を逃しにくい、柔らかくすると自由に曲げたり、より合わせたりできる。
これは、お米を収穫した後の稲の茎部分である、わらの性質です。
この特徴を活かして、昔の人々は、わらを生活道具の中に上手に取り入れていました。
米俵やわらぶき屋根、わらじ、わら合羽(みの)、わら帽子(かさ)、わらの長靴など、思い浮かぶものでも生活全般。
捨てることなく、無駄にすることなく、再利用していたのです。
美人ぬかストアでは、知られざるお米のマメ知識をご紹介しています。今後もぜひ、お米のつぶやきに耳を傾けてみてくださいね。